トラックタイヤ センター

ORタイヤの交換作業!

お久しぶりです!某社員です!

皆さまお元気されていましたでしょうか?

今回はORタイヤの交換作業の風景を紹介….

と行きたいところですが

ご恒例!【ORタイヤってなんやねん】コーナーです。

ORタイヤ(Off-the-Road Tire )

遠近法ガン無視なこのタイヤは

未舗装の荒れた道や工事現場、鉱山などの

比較的過酷な環境で採用されている、超絶にタフなタイヤ

それがORタイヤなのでございます。

通常の乗用車等には装着は不可能であり、

ダンプカーやホイールローダー、ブルドーザーなどの

大型特殊車両に使われています。

ごつごつとした武骨な見た目が特徴であり、

重い荷物でも耐えることができるよう

分厚く、パンクにも強い設計となっています。

いわゆる体育会系タイヤ(?)ということですね。

日本では、建設現場や採石場などの現場で大活躍なタイヤなのでございます。

作業風景を紹介!

今回の作業は例に及ばない特殊なものとなっております!

その理由として挙げられるのは、このタイヤの仕組みにあります。

ORタイヤは大きく2つに分類することができ、チューブレスチューブタイヤとなります。

今回はチューブレスタイプのタイヤの作業となっています。

まずは、大人が2人がかりでの作業が始まります。

ここではタイヤをリムに組ませ、

フランジリングと呼ばれる部品を組んでいきます。

ここではハンマー(小ぶりなムジョルニアぐらいの大きさ)

を使い、はめ入れていくのですが

筆者は何度か、手を粉砕未遂(マイティストライク)しかけております。

いわばそれなりのパワーとセンスが必要とされる。ということを

伝えたいわけなのです。

ここでチューブレスタイヤ特有の部品である

Oリング』が登場します!

こいつを適切な位置にしっとりとかませる必要があり

この過程をサボりますとどうなるのか?

フシュー(ペシャンコ)….。いわゆる空気抜けとるやんけ状態となります。

形状のイメージとしては、でか輪ゴムがたやすいかと思われます。

この、でか輪ゴムをはめ込むことで空気の漏れを防ぎ

健康なタイヤ君への完成に一歩近づくことになります。

この段階まで来ますとあとはリングをはめるだけ!

ん?はめるだけ?このデカタイヤを侮ってはいけません。

ここからが経験とセンスが光る場所なのですから。

ここで、またまた面倒くさい少し大変な作業が

食い込んでくることになります。

素人目線からの視点を持つとわかることがここで1つ。

『これ入らんくね?』

猛暑の中、半狂乱になりながらハンマーを振り回す成人男性が誕生します。

慣れるとそんなに難しくないけどね。と言われても

理解が遠く及ばない領域に感情が着地します。

ド根性でリングをシバき回しながらはめた結果

空気充填がここでやっと可能になります。

ここで業界の一部から共感を頂けると思うのですが

こういった、リングをかませて組むようなタイヤの空気充填の際に

噛みが甘いとどうなるか?

正解は….

ヤッターマンの敵でおなじみドロンボー一家のごとく

はめたはずのリングが吹っ飛びます

その結果、修羅をくぐった営業所の天井には

黒ずんだ丸いシミ(リングの吹っ飛びアタックの傷)

の跡が刻まれることになるわけです。

要するに超危険ということ。

ちなみにすべてのタイヤの作業に共通する、最も危険な作業は

空気圧の充填です。こちらもまた今度紹介させていただきます。

こうして修羅(個人差あり)を乗り越えた結果

タイヤの脱着へと取り掛かることができる訳です。

こうしてお客様のもとへ安全な足元を提供することができます。


最後までお読みいただき、心より感謝いたします。

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